英語圏30年でも、こんな風に日本語に影響を受けてます
Jul 06, 2022英語圏に30年ぐらいいるわけですが、それでも、英語に日本語の影響を感じることがあります。
今朝、ボケっとCNNのニュースを見ていました。
すると、字幕で
Racers compete in the lawn mower competition
みたいなのが出てきたんです(後半はうろ覚えです)。
日本語で言うと
レーサーたちが、草刈競争で競い合った
ということです。たぶん、草刈用のトラクターみたいなので、競争をしたのだと思います。
さて、私は最初、え?
普段は、レーシングカーを運転しているプロのレーサーたちがあつまって、ジョークで、草刈り機で競ったのかと思ったのです。
日本語でレーサーと言えばプロのレーサーを想像します。
ところが、よく考えてみますと英語では、レースをする人は皆レーサーです。
例えば、歌を歌う人は全てsingerですよね。
日本語でシンガーはプロのシンガーのことです。
このことを踏まえて、もう一度見てみましょう。
Racers compete in the lawn mower competition
これは別にプロのレーサーが競争したということではなくて、草刈り機レースの参加者のことをレーサーと言っていると考えたほうが自然です。
実際に、ネット検索してみると、CNNの記事には、やはり、プロのF1レーサーたちが集まって、草刈り機レースをしたとはありませんでした。
英語の表現はGENERALというかGENERICなことが多いですが、日本語になると、特別な意味だけ独り歩きしますよね。
英語でbuildingは全ての建物を意味しますが、日本語でビルとなると、鉄筋コンクリートの建物だけがビルと呼ばれます。木造だとビルではありません。
以上、30年英語圏に住んでいても、日本語に影響を受けたという話でした。
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